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vol.11 小国町くじゅうわいた展望公園入口付近のバイク事故で道路に寝ていたのは私です

2023年11月11日 熊本県小国町バイクと軽乗用車の衝突事故

タンデムグリップ「MOTTE」開発者のSです。

 

前回の「見えない加害者と交渉決裂」からの続きとなります。

 

さて、前回JA共済が物損補償の交渉から降りてしまった話で終わりました。

 

通常こういった場合は保険会社設置の窓口に苦情を申し立てるそうです。

待たされた挙句に「課長がダメだと言ってま~す」という軽いノリで退けてられてしまいましたが、

保険会社の社員も人間ですから、出来不出来があるのは仕方ないことです。

交渉相手は被保険者(加害者)の敵みたいなものですから、誠意を尽くし相手に納得してもらおうと

努力することにも限界があります。本人の資質によるところも大きいと感じます。

相手が何を望んでいるかを電話のみで完全に読み取ることは特に難しでしょう。

 

ということで、宣言通りJA共済の被加入者である加害者ドライバーに連絡することにしました。

加害者からJA共済にプレッシャーをかけてもらおうと考えました。

 

 

「やっとJA共済さんと連絡が取れたのですが、交渉から降りてしまったので不本意ながら

物損額を直接請求させてもらいます」という内容のメールを送り、出方を見ることにしました。

 

この時点で私はすでにレッドゾーンに入っていました。加害者にはこれまでの交渉内容は伝わっている

とJA共済の担当者に確認していたので、私の伝えたいことは理解してもらっているはずです。 

 「補償内容が不足している事」だけではなく「加害者の誠意ある態度」が重要な要素だったのですが、

JA共済から加害者への伝え方に問題があったのか、逃げとおす覚悟でもしていたのでしょうか。

 

ここで、「JA共済に掛け合う」だの「負けてくれ」だの「足りない分は何とかしよう」などと誠意ある

態度や言動でもあれば、妥協して早く幕を降ろそうと考えていました。

 

音沙汰もないまま2週間が過ぎた2月6日に何の前触れもなく「内容証明」が送られてきました。

JA共済お抱え法律事務所からの「受任通知」(損害賠償の法的対応を引き継ぐ通知)です。

 

内容は以下の通りです。

1.JA共済の主張する被害者の過失(若干の前方不注意)    私は一瞬も目を離していない

2.判例タイムスに判例があるので不服なら訴えろ        専門誌のため同じケースか否か確認不可

3.経費は無理だが車体以外の損害は検討して払ってやってもよい 上から目線で若干の譲歩

 

加害者への問いかけの答えがいきなり弁護士からこれだと普通はブチ切れますよね。しかもJA共済と

ほとんど同じ主張です。さすがに「怒りの沸点」に到達してしまいました。

 

が、私はあることに気づいてしまいました。

これは、闇金の取り立て屋から債務者を守る手法と同じではないか?脅し譲歩‥。

 

私がブち切れて加害者に直接文句を言うのを誘っているのだと直感しました。

 

取り立て屋扱いで法律をちらつけせて抑え込もうとする算段‥(推定)

私は金融業界の人間ではないので直接加害者に交渉することは法的には制約を受けませんが、素人の

無知に付け込んで精神的苦痛だの脅迫だのと脅して優位に交渉するつもりなのででしょうか?

 

なので直接加害者本人ではなく、最後にもう一度望みをかけてお抱え弁護士に加害者の意思を確認

しようよう考えました。

 

これは小心な君(加害者)の意向なのかこれでいいのか男としての矜持は?」という問いです。

 

翌日の2月7日に答えを知るためにお抱え法律事務所に電話を掛けました。

 

電話に出た事務の女性に弁護士へ取り次いでもらおうとしたところ、数秒経って「弁護士は外出しています」

という返答が帰ってきました。

 

確認したい事があるので折り返し電話を貰えるよう伝言をお願いしました。

 

迷惑そうに「忙しいので1~2日後になります」言われたのですが、黙って引き下がりました。

心の中で「あーあ 延長戦か…」とため息をついていました。

 

私は暫く考えた後に供述調書を作成した警察署の電話番号を押しました‥

 

今回も長くなってしまいました。次回は「供述調書変更と残念な弁護士」についてお話しします。

 

 

諦めの境地まであと1週間