2023年11月11日 熊本県小国町バイクと軽乗用車の衝突事故
タンデムグリップ「MOTTE」開発者のSです。
前回の「豊作市場前の駐車場」からの続きとなります。
ところで相変わらず頻発している「煽り運転」や「ながらスマホ」事故についてあなたはどう思われますか?
「あんなアホはこの世から消え去れ!」「運転免許を直ぐに取り上げろ!」などと憤りを感じていませんか?
実は私もそのように考えてしまいます。過去の悲惨な事故を教訓として罰則も強化されてきています。
しかし、いっこうに減るどころか毎日のように報道されています。なぜなのでしょうか?
私は運転者が一時の感情でこれから起こる未来を想像できないことが原因ではないかと考えています。
「煽り運転」なら相手車両との接触やドラレコに映っていること。
「ながらスマホ」は集中力が落ちた危険な運転が招くこと。単純に無責任で運転を舐めています。
これらは車両をコントロールする運転者としての基本的な資質が不足していることの現れだと言えます。
自分が運転する車両が周りの交通の一部と考えることができれば起こりえないことです。
他にも「飲酒運転」「ペダル踏み間違え事故」など相変わらず頻発しています。
こういった問題の解決方法は運転に対してただ謙虚になることです。
事故は必ず片方又は両方の運転者の傲慢さによって起こります。
さて本題です。
目的地の「阿蘇神社」まで順調に行けば1時間弱で到着の予定です。
緩やかに登りながら杖立川沿いをしばらく走っていきます。
この辺りまで来ると自動車もずっと少なくなってきます。
川沿いのトンネルや民家が点在する緩い登りを走っていると樹木でおおわれた様な場所に差し掛かります。
前方を走る車も少なくなって暫くはのんびり連なって走っていると登坂車線が現れました。
すると前を走っていたフォルクスワーゲンが気を遣って登坂車線に移って道を譲ってくれました。
(やっぱり後ろをバイクに付いてこられると気になりますよね)
そんなに距離がなさそうだったので好意に甘えて颯っと追い抜きました。
坂を登りきったところで視界が開けてきました。(くじゅうわいた展望公園入口付近です)
すると反対車線に車列が見えてきました。(道路は片側1車線です)
「なんじゃあれは?」と思い周りを見ると道の両側に露店やドッグランなどが見えました。
その車列の中に1台、極端に中央寄りに寄って走る車が見えました。(今回の準主役です)
よく見みると右後方をのぞき込んでいるドライバーの後頭部が見えました。
(ウインカーは出ていなっかたと記憶しています)
「通り過ぎた何かを見てるな」と少しばかり殺気を感じてスピードを落としながら観察していました。
稲川淳二氏のごとく「なんか怖いな~」「なんか怖いな~」と感じつつ20m程まで近づいたとき
突然、ドライバーに並んで助手席の女性の後頭部が視界に入ってきました。
そうです!かっこつけてUターンするときにする急旋回のようにこちらの車線に車が飛び出してきたのです。
何と二人とも右後ろを向いたままですよ。信じられますか?(二人の顔は事故後に様子見と挨拶に来た時だけしか見てないので覚えてません)
「嘘だろう~」と叫びつつ一瞬ホーンに気が行きましたが反射的にフルブレーキをかけてました。
タイヤの摩擦音で気がついた助手席の女性が目の玉が飛び出しそうな勢いで睨んできて目が合いました。
多分、悲鳴でも上げたのでしょう。車はびっくりして急停車。車線を完全にふさぐ形で垂直に停車しました。
私の方はフルロック状態で滑っていたのでわずかに左にハンドルを切ることしかできませんでした。
近づいてくる助手席の女性の大きく開かれた目を見ながら
「あ~あ」とつぶやくしかありませんでした。
さて、今回も長くなりましたのでここまでといたします。
次はいよいよCB1300SBと軽自動車の衝突の瞬間です。
衝突事故まであと0.5秒
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